子供曜日

「いいかい?」

何かを伝えたい時、理由を最後に伝えるのと
同時に何故かを問います。
息子に対してずっとやってきたように、他所様の
お子さんに、でも、息子とのように接します。

考えさせることが大事だと思うし、間違えを恐れない
ようにさせる癖をつけてあげたいと思ったのです。
そして、そのような場合、間違えているということは
ありません。
思ったことが正解だからです。

選手として30年ちょっと、してきた考え方です。
その考え方を教えます。
どの人にも必ず合う訳ではないでしょうが、大抵の
人には選手には合うと思います。

「おい、勝てよ」
「絶対勝てよ」
試合会場にやってきて、無責任にそういうその選手の
友人らに叱責したことがあります。
やってもいない人間が、これからリングに上がる選手に
云うことではありません。
他にかける言葉がないのなら黙っていればいいのです。

「勝とうとか、勝たなくちゃとか、思わなくていいからね」
答えから説明して、
「なんでだと思う?」
そこで問いかけました。
考えて出た答えに間違えはありませんでしたが、でも、
僕の答えを話しました。

自分自身の心の視野を広げるためです。
勝とう勝とうとすると、狭くなるのです。
上手くいかなければ焦るし、劣勢になれば猶更焦るのです。
そうならない為に、最初から考えないようにするコツを
説明しました。

気が付いたら勝っていればいいし、結果は後からついてくる。
もし、駄目であっても必ず得るものはあるし、ついてくる
ものもある。
そして、次につながることが出来るのです。

「自分がやりたいことを3つ考えておくとよいよ。
それ以上は考えても出ない。
何も考えていなかったら1つも出ない。
でも、3つのうちどれかが出れば、自然とそれ以上のことが
出来るようになるよ。」

そんな説明も添えました。
勿論、勝たせてあげたいですが、でも、頑張ってよかったって
思わせてあげたいと思います。
明日も。
いつかやめる時がきた時も。