アマチュア

昨日、大森にあるゴールドジムで行われたアマチュアの
大会、KAMINARIMONに出場の為、ジムを休みにして
セコンドで出ていました。

初めて試合する小学5年生のひびきと、府中から通う
上野、ゴールドジム成田のスクールの会員を兼ねての
会員荻原の計3名が出場しました。

色んな事を指導してきました。
色んな角度の視点や気持ち、危惧しなければならない
こと、等等。
ただ勝てばいいということではありません。
勝てばいいというだけのことでもありません。
敢えて敗ける必要など、どこにもありませんが。

結果云云ではなく、頑張ってよかったと
思わせることが出来たら、その感情を与えることが
僕が目指す目的地です。

1試合目は5年生のひびきでした。
1年半、頑張ってきました。
「リングの中から見える景色とか感覚とかは
外から見るそれと全然違うからね」
プロでもアマでも子供でも同じです。
リングの中は別の空気があるのです。
色んな場合のイメージをさせてきたし、して
きました。

頑張ったけど、敗けてしまいました。
敗けてへらへらしていたらどうしよう、
それが一番の心配でした。
でも、期待以上のものでした。
リングを降りて、目が合ったその瞬間、
ひびきは顔を崩して泣きました。
頑張ったけど報われないこともあるという
現実は、あえて経験する必要はないのでしょうが、
でも、その感情があるからより頑張れるという
こともまたあります。

毎週末、府中から欠かさず練習にやって来る
上野が次に出ました。
判定で敗けてしまいました。
最後は成田から通う荻原が出ました。
同様に敗けてしまいました。

全員敗けてしまいましたが、でも、とても
大きなことを勉強した気がします。

会場を出て、みんなで打ち上げに出ました。
終わったら次への英気を養うため、ぱーっと
盛り上がります。
主婦会員らにダイエットの話も時折して、
いつか、時間の幅を広げることも約束しました。
主婦らは早い時間の方がいいでしょうから
いつか早い時間から出来るようにしたいと思います。

本日、子供曜日でした。
夏季限定子供会員を交えて4人で行いました。
昨日試合したひびきも、勿論やってきました。

「敗けていいことなんて1つもないだろ?」
帰りがけ、迎えに来たお父さんの前でひびきに
投げかけました。
「でも、それを勉強出来たということは凄く価値の
あることなんだ」
頷く彼に、僕の人生の経験を言葉にします。

全員敗けてしまいましたが、後退ではなく少しばかり
前進出来た気はしています。
悔しさは次への糧に。

この気持ち、最後まで。