体験

一昨日、体験の方から電話をもらいました。
電話いただいても構いませんし、いきなり着て
いただいても構いません。
臨機応変に応じます。

見えて、記憶を探しました。
見覚えのある顔は、その表情から、その所作から
記憶を手探りで探し出そうとする作業を行います。
面倒臭いですが、そういう類の人間です。


過去の共通点を探すのです。
一緒に笑ったことがあるとか、同じ景色とか。
2つ、心当たりが見当たりました。
でも、どちらか迷いました。

「やったことある?」
シャドーが始まる前に経験者かどうか雰囲気で分かります。
訊ねるのですが、やったことがないと云っても
やったことがある人は分かります。
「少し」
男性は云いました。

体験の場合、経験者には細かい指導はしません。
楽しくないからです。
1回のみかもしれない場で、ああすればこうすれば
云った所で楽しくありません。
楽しいのが大事です。

選手になりたくて、強くなりたくて、このジムが
どの程度のものか知りたいという体験の方なら
すぐに分かりますし、確率でいえば1割に満たない
数です。
9割強、ダイエットやストレス発散を意識して
やってくるし、応じています。

「赤いサンドバッグ、気持ちいいから沢山蹴ってね」
体験者には必ず云いますが、我がシムのサンドバッグは
脛が痛くなりません。
蹴りは脛で蹴ります。
でも、脛は痛いです。
プロ志望ならばそれを我慢することが通過点になりますが、
一般の方はそうではありません。

我がジムのサンドバッグは気持ちのいい硬さのサンドバッグ
なのです。
一般の未経験の方は勿論、女性でもなんなら子供でも痛く
ならないサンドバッグを使用しています。
そこは拘っています。
柔らかすぎると軽いし、かといって重量感は絶対に
必要だし、日本の業者は凄いなと事あるごとに関心
しますが。日本製のそれです。
海外製のそれは安いですが硬くていけません。

そこは拘らせていただきました。
あとは僕の持つミットですね。
気持ちよく疲れてもらうよう心がけています。

「自分のこと、覚えていますか?」
少しして、男性は云いました。
「覚えてるけど、」
云いながら2拓で迷いました。

「塾?」
中学生時代に名良橋と通った塾の、他校の同級生
かと思ったのです。
「違います」
もう一つの方でした。
「習志野ジムで、」
彼は云いました。
記憶が繋がりました。

会長は引退して、今は違うジムとして場所を変えて
やっているそうです。

「旨い飯食ってね」
何時もの如く、そういって見送りました。
いつだってよいです。
気軽に覗いてください。

体験の際、僕が不在の時はその日はカウントしません。
なので、いつでも気軽に足を運んでください。



人間はストレスで肉体も精神も、簡単に壊れます。
壊れてしまうその前に、そのストレスなんとかしませんか?
今日は台風のためお休みです。