人体実験と消費の貯蓄

自分の身体を使って試します。
技術的なこともそうですが、減量についてはほぼ
十割そうです。
試したことが知識となり手段となり、財産になります。

「消費の貯蓄」
それを、僕はそう呼称しています。
試合がない時は、減量の仕方を考え、そして試し
ます。
いざ本番で失敗するかもしれない何かをぶっつけで
やる必要はないのです。
そして、それは失敗したっていいのです。
試合前ではないし、本番の減量中ではないのですから。

着込んで走り、汗の出具合や体重の減り具合を試し
ます。
疲れの出具合、汗の出具合、体重の減り具合、全て
次への経験という糧になります。

32年現役でやらせてもらっています。
基本、やり方は変わりません。
サウナも、走るということも。
サウナは意味がないという時代でしたし、走り過ぎだと
云われました。
それは今もですが。

でも、世の中の8割は何某かの時期の旬の意見に
右へ倣え、ですので、基本気にしません。
甘いものが駄目だといわれていた時期に減量中でも
食べてきたし、水を飲んだら駄目だという時期に水を
沢山飲んできました。
右へ倣えの大人共は、食べたら駄目だといっていた癖に、
食べなきゃ駄目だと意見を替えたり、飲んだら駄目だと
いっていた癖に飲まなきゃ駄目だといい始める始末です。
自分で試していないから何が正しいのかいえないのです。
旬な意見を自分の衣を着せて諭した気分になっているだけ
のように思えます。

何を食べたら汗が出やすくなるか、何を食べたら、などと
色色と試してきました。
散散馬鹿にされましたが馬鹿にした人、今頃どうして
いるのでしょう。

沢山走ると、体重が落ちます。
沢山汗をかいていますから、勿論汗だけのせいではないで
しょうが、当然といえば当然です。
そして、減った分食べて元気が出てまた動けます。
体重は右肩下がりになります。
そしてある日、その日が訪れるのです。

食べたのに、もしくは水を多く飲んだのに、もしくは
そんなに動いてないのに、でも、明らかに体重が予定よりも
落ちているのです。
現状維持を、もしくは少しくらい増えているのも覚悟して
いるというのに軽いのです。


そういうことも教えたりしながら、先日走りました。

「消費の貯蓄」
今日、練習にやってきた一緒に走ったその会員に先日話したそれを
経験したそうで、吃驚していました。
普通の感覚では分からないプロ側の感覚を教えてあげたりするのも
仕事だと思っています。

楽しんでもらえたらこれ幸いです。