後ろ

本当なら誰も来なくても開けていなくてはならないのですが、
予約があれば開けるようにしています。

自粛といいましても何もしない訳にもいかず、慌しくしています。

「キックボクシングなんてやったって、そんなもので成功出来るのは
何万人に1人だろ?」
僕の将来を否定して、高校進学を勧められたあの時のことをよく
思い出します。
今は、多分そんな世の中だということも勿論あるでしょう。
そして、僕自身が危機感をもって臨まねばならないから
勝手にそんなプレッシャーを自分でかけているのかもしれません。

でも、頑張ればいいというものでも確かにありませんが、
頑張らないと先はないのです。
だから、頑張ろうと思います。

キックボクシングを始めてから、苦しい時に遭遇すると、いつも
幼少時代・少年時代を想います。

悔しかったよな、悔しいよな、でも頑張れよ。
過去の自分に話しかけます。
そうすると頑張れるのです。
減量中、試合前のプレッシャー、敗けて悔しい時、人間関係や
他で上手くいかない時、思い出すと過去の自分が泣きながら
背中を押してくれます。

今は、こんな世の中です。
だから頑張らないといけません。
以前にも記しましたが、約20年前に出版した最初の自伝に
直筆で、そんなことを記しました。
不特定多数の悔しい・苦しい現状が続く人達に向けて、
でも、その中には自分で自分にも向けています。

「もう後ろなんてないだろう?だから頑張れ。」

今の自分に思います。
転んだらこの手で立ち上がればいいのです。
自分以外の人はそう、その手で。


でも、後ろなんて最初からないのです。
だから、頑張れよ。
自分。